エイ、ウツボ、ウミヘビを避ける低中層ぶっこみ泳がせ釣り仕掛け考案
大西が得意な釣りであり、これまでカルモア釣査団の生放送という限られた時間の中でも何度か、ミラクルな釣果を出してきたブッ込み泳がせ釣り、というのがあります。
ヘブン1
ヘブン2
活きアジの入手が難しい地域や、現地調達の手間とリスクを回避できる、ウグイ系の活餌が多くの釣具店で取扱をはじめた事もあり、関東、特にヒラメや青物、タチウオが釣れるようになってきた東京湾で、今後、広がりを見せていく可能性がある釣りです。
一方で、この釣りを行った方が体験する恐怖として、釣り人目線でみるとロクでも無い奴ら、強烈なゲストがくる確率がとても高い釣りでもあります。
巨大なアカエイ、ウツボ、ウミヘビ(クロアナゴ)など、底で死魚を食べるようなスイーパー(掃除人)な奴らです。
地獄の光景
※ エイは尻尾に強烈な毒針がある為、近づく段階ですら注意が必要です。
地獄の光景2
食べると大変美味しいのですが、腕に巻き付かれた上に、物凄い歯で噛まれるので大変危険です。
リリースする場合はハリスから切る事を推奨します。
こいつらを避ける努力は出来ないだろうか、というのが今回の仕掛け考案の主題になります。
ベタ底は危ない
上記した生物は基本的に底を徘徊しています。
ここで、活餌が元気な時は良いのですが、弱ってくると底に着いている状態になります。
この一定時間が経過したタイミングというのは、ある意味でフィッシュイーターにとって捕食しやすいチャンスと同時に、エイやウツボが好む泳層に仕掛けが入ってしまう事を意味します。
せっかく出た強烈なアタリがエイだった、ウツボだった、というのは、この釣りをしている人なら多数経験している状態となります。
ウキ釣りで中層より上に狙いを絞ってしまうというのは回避方法としてありですが、低層のターゲットが釣れる事が減るだけでなく、
流れる事で潮が早いところでは難しい、更にはウキを広く流せない状況だと、こまめに打ち直しが必要になってしまい、エサとなる活魚の消耗が激しい、などデメリットが想定されます。
この点において、今年経験した2つの仕掛けのメカニズムを泳がせ釣りにも流用できないだろうか、と考えました。
自立式低中層泳がせ仕掛け
沈めウキのフカセ釣りと、ぶっ込みサビキという、重いオモリは底に付けるけど、上部にウキを付けている仕掛け、というのが参考になりました。
<キモになりそうなアイテム>
<この仕掛けのメリット>
・ 活餌が弱った時に底に落ちない
・ 仕掛けを立たせる事でバーチカルにポイントへアクセス
・ 根掛かりを防ぎエサや仕掛けの損耗を減らす(大型根魚などを岩礁帯でも狙える)
・ 流されないのでピンポイントで待っておける
<想定される問題点>
親子サルカンの強度が大型青物には耐えられないかもしれない。
リスクは低減するが、多少は浮いて食う、のでゼロではない。
ウキがある分、違和感を感じて離す確率が上がるかもしない。
仕掛け絡みの発生率はエサの泳ぐ量によるので、やってみないとわからない
この放送はエビ撒きがメインなのですが、泳がせも置いておいたら、という感じなので、この仕掛を試したいと思います。
何しろ出たら巨エイみたいな所なので、最低でも底は切っておきたい。