突き抜けて面白いNetflix(ネトフリ)おすすめ作品紹介 観てないなら損【2020年8月版】
なんですかね、このネットフリックスのオリジナル作品が、日本ではいまいち世間では話題にならない感じは。
ネットニュースがお安くPV稼ぐ為に、有名芸人の発言を抜粋して記事に掲載されるラジオ以下な感じは。
携帯キャリアにお世話になる作戦もあり、昨秋時点で300万人、この春にはステイホーム、家こもり需要を引き受けてグッと伸びたんでしょうか。
まぁ抱えてる作品数が、遥かに多く、おまけに他ジャンルなのに、アニメに特化したdアニメストアとか500万人以上だと思うと、よほど会員の関心が一点に集約でもしないと、世間で話題にはならないですね。
草の根()的に、少しでも良作を口コミ()で広げていきたいと思い、自分で完結又は、公開部分は最後まで見れた作品を紹介したいと思います。
紹介の基準は自分が最後まで見れたかどうかです。再生速度2倍に反対するクリエイターがいるそうですが、今の時代、退屈過ぎてみてられない作品は仕方ないと思うんですよね。
定額サービスが当たり前になりつつある音楽でも、この傾向は強いらしく、冒頭サビ作戦が増えているそうな。
まぁだからと言って、何かを起こす為に無理筋、登場人物バカすぎもマッハ切りなんですが。
特にNetflixでは、ホラーとオリジナルアニメが分かりやすいジャンルですが、つまらない作品に対する察知力が高まっているので、ディスライクを押した上での5分切りしています。クオリティだけは高いんですけどねぇ。
さぁ、前置きが長くなりましたが、2020年夏ネットフリックスショーケース、ワイのマイリスト賞を発表します。
受賞作品にはオスカー像ならぬ、おっさんだ像を贈呈されたいなら贈呈を検討します。
① 王道的大作部門
ダーク DARK
日本語吹き替え なし
公開 完結 シーズン3
推したいけど、紹介が難しい作品。
なぜならネタバレをどこまでして良いのか悩むから、予告編みると3つの時代、時間軸、ここまでは書いて良いのだろうか。ドイツのシュタインズゲート。
この作品は何のジャンルなのだろうか、という事すら徐々に分かる、そう敢えてジャンルを言うのであれば、徐々に分かる系の謎解き作品。
とにかく話が進めば進むほど、糸は絡まり、時に途切れ、また繋がり、難解さを増していくのだが、知的好奇心で最後まで完走させるパワーを秘めている。
脚本の緻密さ、よく練られた構成は他の雰囲気だけしかない作品とは一線を画す。
マンハント
同名タイトルがあるが、福山が出てる方ではない
日本語吹き替え あり
公開 シーズン1完結
IQ150以上と言われた天才が、郵便爆弾によって全米を恐怖で支配し、その名を歴史に刻んだユナボマー事件を、よりエンターテイメントによって描いた作品。
電子メールやインターネットより郵便が主流の時代、証拠や目撃者といった通常の捜査が行き詰まる中、思考へのリンク(同調、理解)を武器に”ハンター”として犯人と戦うFBI犯罪分析官が主人公。
狡猾なテロ行為の連続的成功、全国紙への犯行声明掲載、その現代社会への疑義は共感を生み神格化する者まで現れ、更には身柄を確保後も、決定的証拠をめぐる思考の戦い、デスノートにおけるライトvsエルの様な話が現実世界でも起きていた、そして若干、それが格好良くまとめられた作品。
他に大作系ドラマとしては以下を紹介します。
全て自分で最後(公開部分)まで見られた作品です。
・ ナルコス 大麻薬王エル・チャポの生涯と、戦う麻薬取締官をドラマ化
・ マインドハンター FBI犯罪心理分析官という仕事が創設された時代の刑事モノ
・ リバーデイル ビバリーヒルズ青春白書の系譜にあるアメリカ学園モノ
・ ストレンジャーシングス グーニーズ、ET、AKIRA的?超能力少女と異界なSFモノ
② マニアックだけど面白い部門
メシア
日本語吹き替え あり
公開 シーズン1
早く2部を公開するんだ!
もしも現代にキリストが現れたら? アメリカのCIAがバリバリに監視するゼロダークサーティな世界に、不思議な力で群衆を先導する一人の男が現れ、世界が混乱する。
果たして、この男は”本物”なのか、というか、どうするんだ制作陣!まだ決めてないだろ(笑)
この感覚は何だと言うと、あれだ、異世界転生モノで転生してきた奴にむちゃめちゃされる現地人の気持ち。とにかく続編を早くしろ! ジョークではなくシリアスと融合させたセンスに○
ドラキュラ伯爵
日本語吹き替え あり
公開 シーズン1完結
今更、ドラキュラ…
使い古された題材で、ここまで面白く出来るのはあらゆる要素が優れているからに他ならない。
また着眼点という点において、インタビューイズヴァンパイア等があったが、この作品ではドラキュラ伯爵が都合の良いモンスターではなく、とにかく実在していたら、という点でリアルなのだ。どんな人物で、思考で、魔術の類を用い、処世術を駆使するのか。
先程のメシアでもそうだが、もしも~を徹底的に丁寧にやることで生まれる面白さ、果たして人はドラキュラ伯爵を倒すことが出来るのか。 え?そうですよバトル物です。
監禁面接
日本語吹き替え なし
公開 シーズン1完結
何をやってるんだネットフリックス!
予告編すらないんですけど?
何を推すべきか、作るアニメもそうだけど、本当にダメダメだよね。
面白いものを推して無い、数字しか見てないんじゃねって感じがする。
観客にカンフーキックのせいでサッカー界の外でも有名になった、フランス代表エリック・カントナが主演(引退後役者に)で本当に極一部で話題となった作品。
自社の役員にかなりヤバイ(命の危険を感じる)ドッキリしかけてメンタルを見てやろう、おまけにそのドッキリの為に、偽の求人で雇用を求める人を手玉にとって使い捨てる超絶クソブラック企業と、そのせいでおかしくなった人、みたいな話。
敵がそうくるなら、こっちはこうだ、カタルシスと虚無感、よく出来た作品。
他にもマニアックだけど面白いドラマ紹介
・ 女刑事マーチェラ 自分が殺っちゃったかも?みたいなシーズン1の導入面白い
・ UNSOLVED 未解決事件として有名なラッパー界の大物が殺された東西戦争を追う
・ ウィッチャー 評価は高いけどゲームやった事ないと魅力は半減
・ ノットオーケー 多感な思春期で色々悩む女の子…異能さえ無ければあんな事には
③ 普段、何かしらのスポーツを見る人なら必見部門
ラストチャンス (U)
日本語吹き替え あり
公開 2シーズン完結×2 +1シーズン(※)
ここまで良さが伝わらない予告編も珍しい。
日本のプロ野球と同じく、選手の育成をアマチュア、学生スポーツに委ねるNFLで、スターになる為のエリートルートから逸れてしまった者たちが、最後にチャンスを得られる場所が短大である。
世界最大のスポーツビジネス、米国(アメリカン)フットボールの育成年代を追ったドキュメンタリー。
言うことも聞かない、授業もサボる、そもそも犯罪行為でドロップアウトしてる奴もいる、でもなんだか君達には幸せになって欲しい、バックボーンにまで深く切り込むからこその感情移入と、そんな彼らの運命が交差するプレーの美しすぎる描写、見せ方はスポーツドキュメンタリーにおける、ひとつの到達点といえる。
サンダーランドこそ我が人生
日本語吹き替え あり
公開 2シーズン
世界から資本が集まる、最も成功しているサッカーリーグがイングランドのプレミアリーグ。
故に様々な思惑が集い、破格の成功を掴むクラブもあれば、長い栄光の歴史に終止符を打つことになるクラブも生まれている。
その中でネットフリックスが、なぜ1部リーグの(上位のプレアミがあるので実質2部)サンダーランドに密着する事を決めたのかは分からない。恐らく撮影時点では、美しい勝利の物語にするのか、落ちぶれていく敗者の物語にするのかは決めていなかったのかもしれない。
選手や監督だけでなく、スポーツディレクターやオーナーだけでもなく、ウルトラ(多分出禁になった元サポ)やファン、従業員といったクラブを取り巻く人々までに焦点を当てた、英雄譚ではない、サッカークラブとは何か、その存在意義にまで迫るドキュメンタリーである。
他にもスポーツドキュメンタリーとして紹介出来るのは
・ コーチスヌープ 音楽業界のスター”スヌープドッグ”がアメフトのコーチで奮闘する ※米国ではスポーツ団が貧困から少年を救うという重要な位置にある
・ 栄光のチームユベントス イタリアの絶対王者に密着したドキュメンタリー ブッフォンさんいい人
・マイケルジョーダン・ラストダンス ラストシーズンと全選手人生を重ねて振り返る構成がとても良い。ここまで”MJ”の中身に迫ったメディアは無いのでは。
④ 変わり種
ある意味でネトフリらしさ、ここを見ないと契約してる意味が薄いと言える作品達
最速の称号
日本語吹き替え なし
公開 シーズン2
車大国アメリカでは様々な車競技が行われているが、その中で人気があるジャンルが、直線に特化した大馬力改造車による、いわゆるドラッグレースだ。
その、停止状態からの急発進で直線を走り切る戦いに特化したモンスターマシンとドラッグレーサーのホームグラウンドに外敵として、100倍以上の価格で最新のテクノロジーを詰め込んだスーパーカーをぶつける。
マシン以上に個性がありすぎる魂をかけるレーサー達と、マシンは一流でもレースは初体験のセレブという、人生が交錯する刹那の10秒間。
予選を勝ち抜き王者に輝くマシンは…と言ったふうに、既存のスポーツではなく、独自に新しい競技を生み出してるのが面白い作品。
FYRE 史上最高のパーティ()
日本語吹き替え なし
公開 1時間37分(完結)
端的に申してバカ、最初から最後までニヤニヤしながら見れる作品。
勢いで盛り上がったまま、勢いで事を始めてしまい、いざ本番でグダグダになり、どっちらける感じってあるじゃないですか。
島、無人島を借り切って史上最高のパーティをしようぜ、いや、するぞ、俺達は無敵だ!サイコーだぜ!
SNSを巧みに操り、宣伝だけは上手くやった実行力、運営力、つまり開催能力ゼロの主催者が崩壊を迎えるラストは抱腹絶倒。次々と主催者を避難、罵倒する島に来てしまった皆さんも申し訳ないがスパイスでしかない。
いやぁ、こいつらジェットコースターに乗ってるとも知らずに、ゴトゴトと登ってる、俺たち高みに登ってるぜサイコーって楽しそうな前半を見てると、こちらも生暖かい目になるドキュメンタリー(全て実話)。
ゴージャスショッピング
日本語吹き替え なし
ほんと何やってんだよネットフリックス
こんなSNSウケしそうなのが予告編なし
早く担当者をクビにした方が良いと思いますよ
ロサンゼルスに住んでる、ショービジネス界の金持ちが、金に物を言わせてクソくだらないものを買う様を、密着取材するという、キングオブバカの番組です。
まぁいいんじゃないですか、皆さん、とても満足そうな表情ですし。
良い買い物かどうかなんて他人が判断する事ではない、という悟りを開きましょう。
殺人者への道
日本語吹き替え あり
公開 シーズン2
この事件の捜査は正しいのか? ネットフリックスがジャーナルな側面を持つ事がわかる作品。
DNA鑑定により、18年間も投獄されていた男の無罪が確定し、男は冤罪による不当な服役から釈放された。 一躍、世間の注目を集め、そして18年間の精算として賠償金を求める交渉が進むかという矢先に新しい事件が起きる。
車雑誌の若い女性記者が、行方不明になり、後日、遺体として発見される。今まさに人生を取り戻そうとしている男の敷地内(中古車解体・スクラップ場の為とても広い)で。
脅迫的な自供、証拠の捏造、次々と指摘される違和感、これは陰謀なのか、それとも!!!
フォックスキャッチャー事件の裏側
日本語吹き替え あり
公開 1時間31分
スゲーなこれ、という作品
大金持ちがオリンピックええやん!って閃いて、レスリングいけるやん!ということで『フォックスキャッチャー』なる練習設備込みでチームを作って、見事金メダルが生まれました。めでたしめでたし
こんな事件があったのを知らなかったし、事件の裏側に迫る映像を入手して、全公開出来るネットフリックスすごいなぁ、という作品。
日本でもあると思うんですよね、大事件の裏に迫る映像、例えば大規模テロ起こしたカルト教団が撮ってた物とか、いつか公開、人目につくことはあるんだろうか。
他にも紹介できる物事の裏側が分かる、迫る系として
・ ボクらを作ったシリーズ オモチャたち 映画たち
オモチャ編は有名な玩具の明暗、光と影みたいな成り立ちから成功、失敗まで、当時から今まで関わった皆さんが総出で語る内容。
映画編は、ヒットした映画の裏話を関わった皆さんで面白く語る内容。
・ カラーで蘇る第二次世界大戦 有名になった各戦地、戦場の記録映像をカラー化
ただの記録映像ではなく、どの様な状況で、どんな作戦が立案され、どうなったか、とまとめられてて良いです。
・ History101 世界を知るラジオ とりあえず知識をパッと入れたいなら聞くべし
・ 本番まであと7日 あらゆるジャンルの一大イベントを7日前から密着
突き抜けて面白いけど
ベター・コール・ソウル
これある程度はブレイキング・バッドを見た人向け、いわゆる登場人物のスピンオフ作品であり、時間軸的に前日譚とも言えます。
間違いなく2000年代トップ10に入るであろう本編を作っていた頃よりも、更に練度が上がった感すらある、密度の高い面白さ。
ネットフリックス加入者なら、いっそ、本編ごと全部見てしまうのをオススメ。
とりあえずこの辺にしておきましょう。
以上は全て、大体動画を再生し始めたら3分でゲームを起動し始めてしまい、5分後には音しか聞いておらず、10分後には(レコメンドに今後出ないように)ディスライク入れている人間が、最後まで見れた作品です。
好みはあるでしょうが、情報量と面白さの密度、これは不足していないと思います。
しかし何なんですかねぇ、あれだけ有名所に良い金額を払ってるであろうし、それなりに作ってるのに、全く話題にならないジャパンオリジナルアニメは。
ああ、日本沈没だけ悪い方向で話題になってましたね。私としては、これが日本版のサウスパークか、とオススメはしない程度に面白かったですけどね。皆さん、見方が悪いんじゃないでしょうか。
カガステルとかヒロインを手書きで可愛くしないと日本では話題にすらならないのが悲しい所なんですかね、Be the ビギニングより遥かにマシだったと思うんですが。
攻殻機動隊の細胞分裂しただけっぽい作品も良いですが、あの世界観におけるフォロワーであり、エヴァンゲリオンの流れを組んだセカイ系にまで発展させた遠藤先生のEDENを原作に忠実に作って頂ければ満足ですので、ご検討をよろしくお願いいたします。
ああ、ホラーと中世もの、及びファンタジーはやめておけって言っておきます。
日本作品じゃないとヤダ!という人には 火花 フォロワーズ 辺りも、金と事務所パワー優先の役者配置がなければ、ええもん作れるやん!って再発見あるのでおすすめです。
あ? 呪怨はホラーだからな、ホラーだぞ