晩夏のフカセ釣り

twitterで全てを伝えるには長くなりそうなのでブログにまとめる事にした。

 

今回の釣りは、2つの誤算から始まった。

 

9月の中旬、真夏の暑さも薄れた事もあり、以前よりチヌをメインとした堤防フカセ釣りで訪れたいと考えていた、とある堤防に行く事にした。

 

 

さて、公共交通機関で釣りに行く上で、釣り場の近隣がベターではあるが、もしくは経路上に、集魚剤を購入可能な釣り具店があるかどうかは重要な要素である。

 

今回のキッカケとして、これが先ずクリアしたという条件があったのだが…。

 

誤算、その一

 

facebookを見る限り、その釣具店に定休日はなく、木曜だけは13時まで、となっていた筈なのだが、訪れた私の眼前には、平日は13時までと店前の看板では告示され、所狭しとルアーから船釣り、磯釣りの道具が並ぶ店内ではなく、クリーム色のシャッターだけが存在した。

 

「あ、開けてくださいっ! 大西がっ!大西が落ちていたドッグフードを食べて急病なんです!」

 

と生放送でもしていればシャッターを叩く意味もあっただろうが、観客なきボケはただの奇行であり、とにかく餌が買える釣り具店の側にするしかない別プランに変更せざるを得なかった。

 

リカバリーが効いた理由としては、釣り場の近隣ではなく、経路上の早い段階で餌を確保する予定だったこともあり、事なきを得た。

 

 

誤算 その二

 

軌道修正した先で釣り餌も無事購入し、釣り場に向かった。

 

集魚剤として、浅い事から『爆寄せグレ』、そして今回はサナギ中心で考えていた事から、『荒びきサナギ』、これにまいばすけっとで購入した人間が食用の『スイートコーン』を2パック(付餌に一握り取る)を足した。

 

付餌は他にサナギをひとパック購入。

 

さあ、コマセも仕掛けも整い、行くか!と言う所で過去最悪の誤算が発覚した。

 

たも網はあるけど、棒がない…。

 

どうすんだこれ。

 

冷静に考えた結論として『ハリス二号あるし、よほどのことがない限り抜き上げられるだろ』と言うことで、ゴロタメジナをやる様な、道糸3号、ハリス2号で釣りを開始する事にした。

 

 

釣り人あるある

【 そういう時に限って …】

 

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磯の上に建てた様な堤防で、随所にシモリがあり、水深は干潮な事もあり2メートル前後、透明度は高く、向かいの強い南風が無ければ、かなり先の底まで見えるだろう。

 

写真中央上にも、大きなシモリ根が、画像水平方向に入っており 、その手前を釣る。

 

一投目から、ウキがジワっと沈む、根掛かりか?

 

しかし、つけ餌のサナギが下半分無くなるのだ。

 

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サナギの使用経験がある人なら解るかもしれないが、非常に持ちが良い餌で、つい先日にボラしかいない不幸な海では、三度、四度と打ち直しても、つけたまま、だった。

 

 サナギは食われている?

 

一投目からの好反応に疑念を感じつつも、期待が高まった3投目だった。

 

再びウキがジワっと沈んで行く、今度は合わせずに様子を見ると、更に深く、ウキが殆ど見えなくなるまだ沈む。

 

竿を立てた瞬間、こちらが引いた力を、そのまま弾き返す様な手応えが返る。

 

期待感と共に脳裏によぎる不安。

 

だが、しばし、その不安も忘れる様な鮮烈な時間が訪れた。

 

沖だけでなく、左右にも大きく磯が張り出しており、更に、その構造は、いやらしくもオーバーハングしていて、どうぞ潜ってくださいと、言わんばかりに釣り人からは見える。

 

それを熟知している魚も左に行ってダメなら、今度は右に、と目の前を何度も左右に横切る展開が続く。

 

こう言う時に、鯉なども顕著なのだが、とにかく隙があれば魚の顔を水面から出す様に操作する。

 

ジャンプでのバラシが多い、シーバスやバス、トラウトと違い、元気なのに大人しくなる性質がある様に感じる。

 

「どうしたものか」

 

足元で、沈静化に成功した銀輪に我に返る。

困った事に、太いのである。

 

魚の重さは長さよりも、太さに占める割合が大きく、例えば70cmのシーバスでも3キロに満たない物から、時に4キロを越える個体もいる。

 

下手すりゃ3キロ以上ありそうだな、抜き上げるべく道糸を手に取り、手応えを確かめる、竿で引き抜けば折れるのは間違いない。

 

ハリス2号では、一か八かの重さを確信する、ちょっとでも歯などで傷があれば即、そこから切れるだろう。

 

グッ、魚が水から浮いた、おっ?いけるか、と思った矢先、魚が尻尾を振った事で表面張力の如く保たれていた均衡が弾けた。

 

ヒゲを生やしてしまった申し訳なさが浮かぶ

 

もう、やめるか? 

 

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殆ど投げていない大量のコマセに視線を落として考えた。

 

試しにコマセだけ撒いてみると、トンデモナイ光景を見た。

 

クロダイが水面でコマセ食っとるが!

 

 

…ポクポク……ポクポク…チーン!

 

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網はあるのだ。

 

そうだ、落としダモを急造しよう。

 

 

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若干時間がかかってしまったが、先ず5号のリーダーラインで、タモのネジ部分を固定する事に成功、次に肝心の姿勢制御と、引き上げる構造を水汲みバケツのロープで完成。

 

お、いけるんじゃね?

 

作成している間にも潮は動き、やや水深が深くなった。

 

コマセを撒いてもクロダイの姿は見えない、散ってしまったか…。

 

海の生活圏は時間割なのだ。

 

ここからは怒涛の

 

アイゴラッシュ

 

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落としダモ、完全に機能する。

 

 

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だが ツライ、ぶっちゃけクロダイより引くのである、太いし。

 

 その後、延々と、2時間当たりが出続け、そして、水面でコマセを食い出す。

 

それは流行りか、流行ってるのか!?

 

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いちいちデカイ。

 

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付餌をサナギコーンにしてみるも無駄。

 

更に半端ないサイズもいる様で、ゴロタで40のメジナをかけても平気なセッティングなのに、何も出来ずに沖の根まで走られて、道糸ごと切られてウキを無くす(´;ω;`)

 

 当たりが出すぎて、コマセより先に付餌がなくなる。

 

もうサナギも無くなったし、日も沈むし、コマセを撒かないで、コーンだけ付けて、流して見た。

 

うん?小さいのが、かかったか。

 

30オーバーも含むアイゴを2時間釣り続けたので、手の感覚がおかしい。

 

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25cmくらいのメジナである。

 

コマセいらんのかい、そもそも、コーン食うのかおまえ。

 

最後にコマセに混ぜた中からコーンを拾ってメジナ連発を楽しんだのであった。

 

落としダモを最初に閃いていれば、と後悔も浮かぶが、これはタモ柄を忘れた事も失態だが、何よりも思考停止に陥った事こそが、次回への教訓とすべきだろう。

 

帰りの電車で適当に書いた故に、誤字脱字は仕方ない。

 

 

フカセ釣りで使ってる竿

 

シマノ ロッド ボーダレス BB 磯 420M-T 4.2m

シマノ ロッド ボーダレス BB 磯 420M-T 4.2m